駆け出し脚本家の映画レビュー

鬼のように映画を分析していきます。

【★4】たそがれ清兵衛【恋愛時代劇】

2002年に公開された、真田広之さん、宮沢りえさん主演の映画です。

監督は山田洋次さんです。

タイトルからわかる通り、幕末時代劇になっています。

タイトルからわからないことは、恋愛映画だということです。

第26回アカデミー賞受賞作品です。

 

【ネタバレなしのあらすじ】

主人公の清兵衛は妻を亡くし、呆けた母、幼い2人の娘を養うために身を粉にして働いていた。そんな貧しい暮らしの清兵衛の所へ、幼馴染の朋江が現れる。清兵衛は美しくなった朋江に惹かれるが、時代に翻弄されていく・・・・

 

タイトルからは全く想像していなかったような恋愛話でした。

時代がまだ戦の香りの残る幕末なため、その時代に翻弄されてうまく恋愛が成就しないもどかしさや切なさをものすごく感じられます。でもやはり障壁がある方が恋は燃えますよね(?)。

親の反対を受けたり恋敵が現れてハラハラするような恋愛映画やドラマは多いですが、「時代」という抗えないものに阻まれ抗えない苦しみというのは時代劇ならではだと思います。時代劇好きにも恋愛映画好きにも、どちらにもおすすめの映画です。

以下ネタバレありの分析。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【簡単なストーリーの流れ】

貧しい清兵衛の元に朋江が現れ、朋江のために暴力夫と果たし合いをする。

→身分の違いを理由に朋江との縁談を断る。

→藩命を受け、それを機に朋江に想いを伝え、恋が成就する。

 

 

【面白いと思ったところ】

 

①好き合っているのに障壁があり、なかなか恋が成就しない

上にも書いたのですが、好き合っているのに自分の身分を引け目に感じてしまって清兵衛は縁談を断ってしまったり、朋江の周りでも様々な縁談が勝手に進んでしまっていて、清兵衛がやっと想いを伝えた時には時すでに遅しになっていたり・・・。結局成就するのでホッとするんですが、それまでものすごくむずむずむずむず、もやもやもやもやします。幕末なため好きあう者同士が結ばれるのがあまりないような時代でもあり、さらに果たし合いによって恋が成就する前に清兵衛が殺されてしまうかもしれないという思いもあり・・・。非常にむずがゆい。最後は結ばれない方がはかなさも増すんじゃないかなとも思ったんですが、まあそこはいいでしょう。

 

 

②やっぱりストーリーがすごく単純

初めは貧乏人の変な話かと思ったんですが、朋江がでてきた瞬間に話が一気に展開して、「2人は結ばれるのか」ということに集中していく話になっていきます。清兵衛の剣技も貧しい暮らし振りも、結局ここに関連する要素であるため、この映画を観ていてストーリーに乗り遅れるということが全くありません。

 

 

③殺陣のドキドキ感

2人の恋のドキドキ感とはまた違う、清兵衛は勝てるのかというまた別のドキドキ感があります。やっぱり一つの感情をずっと抱かせるよりも、喜怒哀楽のようにベクトルの異なる様々な感情を観ている側に抱かせてくれる映画はより面白くなると僕は思います。殺陣のドキドキ感は喜怒哀楽とは少し違うかもしれませんが、別のシーンで抱くような感情とは全く異種のものであるため、作品を面白くするのに貢献していると思います。

 

 

【まとめ的なもの】

 

何作か映画を観てきましたが、ストーリーが一本でつながっているのとそうでないのでは、映画に対する理解度・ついて行きやすさが全く異なると感じました。

それに加えてキャラクターの葛藤(今回で言えば、朋江と結婚したいが身分の差もあり、果たし合いのせいで生きて帰ってこれるかわからなかったり)も作品を面白くするのに必要な要素だと感じました。

まだまだ駆け出しの駆け出しですが、どんどん分析していきたいと思います。

 

 

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