駆け出し脚本家の映画レビュー

映画の分析とレビュー

【日々ロック】不器用でもいい!熱くなれ!

めちゃくちゃ面白いわけではない。名俳優ばかりが出てるわけでもない。でも何か伝わるものがある。

そんな映画、「日々ロック」の紹介です。 

日々ロック

日々ロック

 

 

 

 

あらすじ

金もなく、家もライブハウスの裏部屋、女にもモテないロッカー、日々沼。自分のバンド、ロックンロールブラザーズも全く売れず、ライブハウスでもファンすらいない。

そんなところに、突然トップアイドルの宇田川咲が現れた!清純派のイメージなのに、めちゃめちゃロック!(おっぱいも見せる!)宇田川咲は自分をアイドルとして売り出す事務所に嫌気がさしていたのだった。そして日々沼に言う。「私のために曲書いてよ」

めちゃくちゃな女だ!とイライラするバンドメンバーたち。しかし真相は、難病で先が無いのだから、本当に自分のやりたい音楽をやりたいという意思表示だった。日々弱っていく宇田川咲のために、日々沼は歌を届ける。嵐が吹いても、雨に打たれても。

 

 

(失礼かもしれませんが、正直にいうと)決してめちゃくちゃ面白いわけではありません。宇田川咲を演じるのは二階堂ふみさん、日々沼を演じるのは野村周平さんですが、なんだかどことなくB級映画感漂う映画になっています(そうした世界観を狙って作っているのかもしれませんが…)。

 

しかし、それを全てひっくり返すほどの、青臭さと感動的なラストが待っています。

ものすごくネタバレになりますが、

病室で眠る宇田川咲に向かって、大雨の中、ギターを弾き、歌を届けようと懸命に歌う日々沼の姿は必見です。そして動かない身体を懸命に動かし、歌を聴こうとベッドから這い出して窓を開ける宇田川咲。

このラストシーンを見たら、これまでの他のシーンの粗なんて、役者さんたちの演技微妙じゃね?という気持ちなんて、ぶっとんでしまいます。それだけの価値がある、素晴らしさ。

 

泣いてしまう、、、

 

単なる難病モノなのかもしれませんが、しかし泣いて悲しむだけの映画では決してありません。ダサくて暑苦しくても好きな人のためにひたむきにがんばる主人公の姿には心打たれます。

 

そんな映画です。

 

大人になって、常識とかそういうものにがんじがらめにされてしまった、無感情で毎日を過ごすようになってしまった、そんな人は是非。

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